雲ノ平山荘

雲ノ平山荘
アーティスト・
イン・レジデンス
プログラム

Artist in Residence Program

at the Kumonodaira Mountain Hut

「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・
プログラム2026」
参加アーティスト決定

「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム2026」の参加アーティストが決定しました。

7年目となる本年は、87名のアーティストからご応募をいただき、審査の結果、絵画、音楽、ダンス、写真、インスタレーションなど多岐にわたる分野から9名のアーティストを選出いたしました。

本プログラムは、アートを通じて社会と自然環境の調和をデザインする試みであり、無垢の自然生態系に触発されながら、アーティストたちが新たな表現を探求する機会を創出することを目的として、2020年春に始動しました。

この取り組みにおいては、イベントとしての短期的なインパクトの演出ではなく、雲ノ平という場所を基点に、人と人、人と土地が持続的に関わり続けるなかで育まれる感性や、多様な感性が互いに触発し合うことで醸成されていく関係性そのものを育てていくことを、最も大切にしています。

「自然」をめぐる多様な視点が交錯することで、世界への眼差しは少しずつひらけていきます。
AIの加速度的な発達と普及に伴う社会構造や生存環境の変化が、大きなカオスとして顕在化しつつある今、生身の身体を通してあらためて世界と出会い、足元にある「自然」とどのような関係性を再構築できるのか――本プログラムが、そのための新しい発見をもたらす一助となれば幸いです。

来春には、GASBON METABOLISMにて成果展の開催を予定しております。
今後とも本プログラムにご関心をお寄せいただけましたら幸いです。

  • まちだ リなLina Machida
    1997年千葉県市原市生まれ。
    2026年現在、東京および横浜(ACYフェローシップ)を拠点に活動。
    うまくできないことに伴う恥や躓きを「身体性の極北」として捉え、その現れを探究する。特に眩しさによるくしゃみ、吃音、悴む手など、意図しない身体の反応や、環境とのあいだに生じる遅延や齟齬を見つめ、アニメーションや映像を主軸に、不器用さや逸脱が消去される以前の状態を作品化する。
    主な展示に「Being Alone」(HAU Hebbel am Ufer、Goethe-Institut/ベルリン/2026)など。作品は国内外の展覧会および20カ国以上の映画祭で発表されている。

    リンク:
    machidalina.com
  • ARAKI Shin
    サクソフォン奏者、コンポーザー。
    これまでにアルバム“PRAYER”、“A SONG BOOK”等リリース。
    あいみょん、伊藤園子、Exile、Chemistry、坂本美雨、Sawako、関口シンゴ、東京フィルハーモニー交響楽団等に、録音演奏やライブ、作編曲で参加。
    ファッション・ショー、舞踏、写真、陶芸とのコラボレーション、リードオルガンのアルバムプロデュースなど、ジャンルを超えた活動を行う。
    近年はサクソフォンにエフェクターを用いたアプローチが国際評価を受け、日本人で初めてベルギーのメーカー“DroloFX”公認アーティストとなる。

    リンク:
    arakishin.com
    Butoh x Saxophone & Pedals / Yumi Sagara + Shin Araki "Acciaccatura"
    Butoh & Saxophone / Yumi Sagara + Shin Araki
    Piano & Saxophone with Effects Pedals
    support surface ss2026 collection (archive39)
    support surface FW2023/24 collection (archive 35)
  • 夢無子mumuko
    写真・映像・インスタレーション・空間体験を横断するビジュアルアーティスト・フォトグラファー。 80カ国以上を放浪しながら、社会構造の真実を視覚的・身体的体験へと翻訳してきた。
    GUCCIグローバルキャンペーンや映画メインビジュアルなど広告・商業分野でも活動。日本写真協会新人賞、キヤノンSHINESグランプリほか受賞。中国国立民族美術館、清里フォトアートミュージアム、東京都写真美術館にパブリックコレクション。 写真集『DREAMLESS』(2022年、玄光社)出版。2024年、東京都写真美術館「戦争だから、結婚しよう!」展示。Paris Photo出展など国際的に活動。
    近年はAI時代における人間の知覚と「無為の肯定」をテーマに、社会とテクノロジーが交差する地点で新たな表現を探求している。

    リンク:
    www.mumuko.com
  • 香月 美菜Mina Katsuki
    1989年福岡県生まれ。フィリピンと日本育ち。
    2016年 京都造形芸術大学大学院 芸術表現専攻ペインティング領域修了。
    フィリピン居住時の日本文化への憧れから、日本の抽象絵画に興味を抱く。
    現在は375色の青を調合し、最小限の行為「一筆書き(One stroke)」のみで完成させるというルールを定め「絵具」を主題とした作品を制作する。
    近年はArt Basel Hong KongやKiaf Seoulに参加、2023年「From one stroke」Yumiko Chiba Associates(東京)、2019年「From one stroke」WINWIN ART(台湾)で個展開催。DMG 森精機株式会社などの企業コレクションに多数収蔵されている。

    Photo by Kenryou Gu Courtesy of Yumiko Chiba Associates
  • 小川 未祐Miyu Ogawa
    女優、ダンサー、ミュージシャン
    中学生時代からダンサーとして活動し、その後女優へ転身。
    映画『最期の星』(2018年)でデビュー、その後様々な映画やドラマに出演し、2026年にはカンヌ国際映画祭にも出品された『恋愛裁判』(深田晃司監督)に出演。 そして2023年より音楽活動もはじめ、ライブ活動や映画音楽の制作をしている。これまでにアルバムを3枚リリース。最新作は2025年リリースの『Tulsi』。
    ダンスは、近年ではコンテンポラリーダンスでの作品制作や音楽家との即興パフォーマンスなどに取り組む。
    役者、ダンサー、ミュージシャンと3本の柱と共に、幅広い表現活動を行なっている。

    リンク:
    Miyu Ogawa / 小川未祐 | one shot one story
    MiyuOgawa - cafune(Official Music Video)
    MiyuOgawa - lasnalo(Official Music Video)
    linkco
  • 萩小田 大我Taiga Hagioda
    1998年アメリカ生まれ、神奈川県育ち。
    2021年早稲田大学創造理工学部建築学科卒業。
    紙のドローイングを起点とし、建築、家具、彫刻、版画、陶芸、演劇、ロゴなど、領域を横断する表現活動を行う。 各地を旅しながら土着的な素材の収集・リサーチを重ね、現代における故郷や風景、集団の形成・成立について模索する。 これまでに「蟻鱒鳶ル」の建設参画、炭焼き、古民家再生、合板の全国行商、ものづくり拠点「ミドリの家」の主宰など、実践的なアプローチを重ねてきた。 2025年より沖縄本島に拠点を移し、同地の風土や文脈を取り入れた新たな表現を展開している。
    2023年、第8回宮本三郎記念デッサン大賞展入選。

    リンク:
    taigahagioda.myportfolio.com
  • 新美 宏樹Hiroki Niimi
    1985年愛知県生まれ。
    現在東京と愛知を拠点に活動するアーティスト・新美宏樹は、2014 年に多摩美術大学を卒業後、アートディレクターとして広告等のクリエイティブに携わりながら、個人の作家活動をスタートしました。
    新美はアメリカのミニマルアート、コンセプチュアルアートへの関心を自身の原体験としてグラフィックデザイナーやアートディレクターの商業的人格と同期させる中で作家と鑑賞者の関係性において、 極めて市場主義的な視点から美術史の変成を試みています。
  • 森下 丈Joh Morishita
    2000年愛媛県生まれ、神奈川県育ち。

    人々を分かつもの。光と影を切り裂くもの。

    幾重にも連なるジレンマ、混沌としたせめぎ合いの渦中に身を投じ、己の足とまなざしで行く末を見据える。 それは同時に、多くの出会いや別れと共に焼き付けられた問いを反芻し、逃れようのないコンプレックスや脆さを受け入れてゆくプロセスでもある。

    土に触れ、山の水を汲み、命に直接触れる日々。そして空を見上げ、確かに世界と繋がっていたことを知る。

    約4ヶ月間にわたるユーラシア大陸横断の旅を皮切りに、科学と芸術のあいだを往復し、リサーチや事実性に基づきながらも、単なる記録や説明にとどまらない表現、そのバランスを模索している。

    リンク:
    Joh Morishita HP
  • 伊山 桂Kei Iyama
    2001年、岩手県生まれ。
    身体性と環境について考えながら絵画を始め様々な形態の作品をその都度なじむ素材を使用して制作、発表を行っている。
    洞窟壁画に興味があり、当時どういうつもりで描いていたのかを考えるために洞窟の環境に近い小屋型の狭小空間を制作。 その内側に描写を行い、最後に小屋を展開して内部を確認した。そのときに見た描写跡の豊かさや小屋だったものが大きな絵画になったことに驚き、以降一連の作品を「House」と名づけて制作を続けている。
    また近作には「House」の制作時、いつも天井の辺りに残る色や線がよく思え、天井付近に届くほど高いイーゼルを自作し、背伸びをしながら描写を行う「天井付近画」がある。
    絵画をはじめ創作物と人が環境の中で築いてきた豊かな関係性について思考していきたい。