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父のこと
夏の夜明け。夜闇の中でも失われない、空と大地に満ちた熱気。舞台の幕が開く前の、秘めやかな観衆のざわめきにも…
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美しさと虚しさ
風に乗って、ふと枯れ草の匂いがする。するとその匂いが脳裏に沈んでいた遠い記憶を呼び戻す。どこかの異国の夜明け…
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景色
気が付けば春。人間の営みがどんんあに混沌の度合いを深めようとも、春の甘い息吹は空高く、あるいは地中の深遠から…
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とある季節の情景
まだ景色の半分以上が残雪に覆われた七月初旬。間近に迫った営業開始に合わせて僕たちは各方面の登山道の開通作業に…
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魂の宿る場所
人と時間と景色についての雑想時というやつは捉えどころのないものだ。それは作る事ができない何かで、決して消える…