
2025年9月13日より雲ノ平サイエンスラボ第3回となるイベントを開催いたします。
発起人が招待した各分野の研究者が雲ノ平山荘を訪れ、夕食後の食堂でレクチャーを行い、
集った人々と交流を深め、多様な視点から自然と社会をめぐる諸相を読み解きます。
時間:19:30-20:30
登壇者:井口 清太郎
専門分野:地域医療・社会医学・医学教育
時間:19:30-20:30
登壇者:米田 翼
専門分野:哲学、科学思想史
時間:19:30-20:30
登壇者:上村 明
専門分野:文化人類学、内陸アジア地域研究
時間:19:30-20:30
登壇者:西原 亜理沙
専門分野:微生物生態学
時間:19:30-20:30
登壇者:宇賀 優作
専門分野:植物遺伝育種学
| 会場 |
雲ノ平山荘 (食堂) |
|---|---|
| 時間 |
19:30~ 20:30 |
| 参加費 | 無料 |
Kumo Lab Week 2025は登壇者を招いて講演会を行っております。
Kumo Lab Week 2025は登壇者を招いて講演会を行っております。

井口 清太郎
山を歩くように、医療もまた社会という変化する地形の中で道を探る営みである。臨床医学や基礎医学が発展する一方、近年は震災やコロナ禍を経て「社会医学」の重要性が再認識されている。本講演では、災害や感染症対応における社会医学の役割と地域での意義、さらに現在進行している超高齢社会である日本に必要な社会医学の在り方を振り返り、その経験を次世代へ継承する視点から、医学教育における社会医学の意義を考察する。
井口 清太郎専門分野:地域医療・社会医学・医学教育
臨床医。元々は腎臓内科医だったが現在の専門は社会医学、医学教育、地域医療学。大学病院や地域の医療現場での経験をもとに、超高齢社会における医療と地域づくりの課題解決に取り組む。医学生や研修医・若手医師の育成にも関わり、地域で活躍できる人材育成モデルを構築中。大学時代から登山を続け、山で得た視点を地域医療の探究にも活かしている。医療と社会の接点を見つめ直し、持続可能な地域医療の未来像を探求している。
井口 清太郎
専門分野:
地域医療・社会医学・医学教育
臨床医。元々は腎臓内科医だったが現在の専門は社会医学、医学教育、地域医療学。大学病院や地域の医療現場での経験をもとに、超高齢社会における医療と地域づくりの課題解決に取り組む。医学生や研修医・若手医師の育成にも関わり、地域で活躍できる人材育成モデルを構築中。大学時代から登山を続け、山で得た視点を地域医療の探究にも活かしている。医療と社会の接点を見つめ直し、持続可能な地域医療の未来像を探求している。

米田 翼
ハイキングとは何か。ハイキングにはどのような意義があるのか。本講演では、これらの問いについて、思想史的なアプローチから探究してみたいと思います。山岳のような雄大な自然を前にしたとき、あるいはそこを歩くとき、我々が抱く崇高感や楽しさといった情動は、人類に最初から備わっていたものではありません。また、人格をもった存在と同様に自然に権利を認め、それを保護(あるいは保全)の対象とみなすようになったのも、せいぜい100年前の話です。そして、こうした自然に対する感性や倫理の刷新は、常にハイキングの発展と共にありました。今回はその一例として、18-19世紀イギリスのエコ・ツーリズムの変遷と19-20世紀アメリカの自然思想の変遷を検討します。そこから、ハイキングという営み、あるいはホモ・ペデストリアン(歩く人)としての人間存在のあり方を問い直すことが、本講演の目的です。
米田 翼専門分野:哲学、科学思想史
1988年福岡県生まれ。博士(人間科学)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科助教。フランスの哲学者アンリ・ベルクソンを軸に、生命の定義・起源・創発をめぐる思想史について研究してきた。近年は、古代から現代までの地球外生命論争史の追跡を通じた生命の存在論的な多様性の探究、ハイキングの実践とその哲学的考察を通じた自然・身体・技術の関係の問い直しといったプロジェクトに取り組みながら、オルタナティブなLife(生命=生活)の可能性を模索している。主な著作は、『生ける物質:アンリ・ベルクソンと生命個体化の思想』青土社(2022年、単著)、『21世紀の自然哲学へ』人文書院(2024年、共著)など。

米田 翼
専門分野:
哲学、科学思想史
1988年福岡県生まれ。博士(人間科学)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科助教。フランスの哲学者アンリ・ベルクソンを軸に、生命の定義・起源・創発をめぐる思想史について研究してきた。近年は、古代から現代までの地球外生命論争史の追跡を通じた生命の存在論的な多様性の探究、ハイキングの実践とその哲学的考察を通じた自然・身体・技術の関係の問い直しといったプロジェクトに取り組みながら、オルタナティブなLife(生命=生活)の可能性を模索している。主な著作は、『生ける物質:アンリ・ベルクソンと生命個体化の思想』青土社(2022年、単著)、『21世紀の自然哲学へ』人文書院(2024年、共著)など。

上村 明
モンゴル国西部のアルタイ山脈に住む牧畜民の暮らしについて紹介します。遊牧が発祥したこの地域の過去・現在の環境はどのようなものなのか?その中で山にたよる牧畜や狩猟をどう行っているのか?とくに、刻々と移り変わる環境の変化を、ときには家畜に増幅させ感じとりながら、どう対応し利用しているのかについて語ります。最後に、アルタイ山脈周辺地域で生まれた、山に呼びかけるチャンネルとしてののど歌についてお話します。
上村 明専門分野:文化人類学、内陸アジア地域研究
松本市出身。これまで①モンゴル国の牧地利用:牧畜民が環境とくに牧地をどう資源化しているか、現代の国際援助がそれにどう影響を与えているか、②モンゴル古地図研究:近代化による土地に対する見方の変化、③西モンゴルの少数エスニック集団の歴史と文化:カザフ人とモンゴル(オリアンハイ)人の関係、この地で生まれた芸能とその発展について研究してきました。最近はヒトと山がどう交信するか、また家畜ケアの問題を扱っています。

上村 明
専門分野:
文化人類学、内陸アジア地域研究
松本市出身。これまで①モンゴル国の牧地利用:牧畜民が環境とくに牧地をどう資源化しているか、現代の国際援助がそれにどう影響を与えているか、②モンゴル古地図研究:近代化による土地に対する見方の変化、③西モンゴルの少数エスニック集団の歴史と文化:カザフ人とモンゴル(オリアンハイ)人の関係、この地で生まれた芸能とその発展について研究してきました。最近はヒトと山がどう交信するか、また家畜ケアの問題を扱っています。

西原 亜理沙
生命は41億年前の高温だった原始地球で誕生し、多様な環境に適応するために新たな栄養獲得メカニズムを開発しながら進化してきた。大気中の窒素ガスを窒素化合物に変換する窒素固定反応は、32億年前には出現していたと考えられ、現在では多様な生態系において生物の窒素源獲得への主要な供給源となっている。過去の生物の進化は、現存する生物に残された痕跡(ゲノム情報や性質)から追うことができる。本発表では、高温環境(温泉)で探った窒素固定生物の進化について、ご紹介したい。
西原 亜理沙専門分野:微生物生態学
首都大学東京(現・都立大)理工学研究科生命科学専攻にて2018年に博士号取得後、同大学の大学教育センターの特任助教、2019年1月より産業技術総合研究所を経て、2022年10月より理化学研究所バイオリソース研究センター・微生物材料開発室にて、微生物の分離培養及びゲノム情報を活用したし研究に従事している。微生物の進化を探るため、フィールドと研究室を往来しながら、高温環境(温泉)に生息する微生物における多様性・生理学・生態学の研究に取り組んでいる。

西原 亜理沙
専門分野:
微生物生態学
首都大学東京(現・都立大)理工学研究科生命科学専攻にて2018年に博士号取得後、同大学の大学教育センターの特任助教、2019年1月より産業技術総合研究所を経て、2022年10月より理化学研究所バイオリソース研究センター・微生物材料開発室にて、微生物の分離培養及びゲノム情報を活用したし研究に従事している。微生物の進化を探るため、フィールドと研究室を往来しながら、高温環境(温泉)に生息する微生物における多様性・生理学・生態学の研究に取り組んでいる。

宇賀 優作
パプアニューギニアは日本から約5,000km南に位置し、世界第2位のニューギニア島の東半分を占める自然と文化の宝庫です。600以上の民族と800以上の言語が共存し、熱帯雨林から標高4,509mのウィルヘルム山まで多様な環境が広がります。本講演では、演者が大学生時代にヤムイモ(熱帯産ナガイモ)を現地で探索・収集した経験をもとに、焼き畑や狩猟採集を中心とした農耕文化と、それに根ざした食の営みを紹介します。
宇賀 優作専門分野:植物遺伝育種学
農業食品産業技術総合研究機構・作物研究部門グループ長
1974年香川県生まれ。東京農業大学国際農業開発学科卒業後、筑波大学大学院博士課程を修了し、博士(農学)を取得。在学中には、フィリピンの国際イネ研究所に約2年間留学し、アジアの稲作研究に従事。研究者としては、農業生物資源研究所ジーンバンクでミャンマーの野生イネの調査・研究を行い、その後は根の改良を通じて、干ばつなどの環境ストレスに強いイネの開発に一貫して取り組んでいる。趣味は海外一人旅と、山での瞑想。自然の中で得られる気づきが、研究にも新たな視点をもたらすと考える。

宇賀 優作
専門分野:
植物遺伝育種学
農業食品産業技術総合研究機構・作物研究部門グループ長
1974年香川県生まれ。東京農業大学国際農業開発学科卒業後、筑波大学大学院博士課程を修了し、博士(農学)を取得。在学中には、フィリピンの国際イネ研究所に約2年間留学し、アジアの稲作研究に従事。研究者としては、農業生物資源研究所ジーンバンクでミャンマーの野生イネの調査・研究を行い、その後は根の改良を通じて、干ばつなどの環境ストレスに強いイネの開発に一貫して取り組んでいる。趣味は海外一人旅と、山での瞑想。自然の中で得られる気づきが、研究にも新たな視点をもたらすと考える。