1982 年生。文化人類学/ヒマラヤ地域研究。九州大学大学院比較社会文化研究院/共創学部・講師。ネパール東部のエベレスト南麓地域を主たるフィールドとし、シェルパの人々の文化と山岳観光、インフラ、歩く身体などについて調査をおこなってきた。近年は日本の「アウトドア」活動にも関心を持ち、登山やキャンプの実践と、そこに生まれる共同性、戸外から想像される「ホーム」の理念などを考察している。
Diffusion of Nature「土と夢」
古川不可知×伊藤二朗 -道と自然をめぐって- 雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム Exhibition Diffusion of Nature -「土と夢」 |
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日時 | 2023.5.6(土)15:00~(2時間程度) |
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登壇者 |
古川不可知 (文化人類学者) 伊藤二朗 (雲ノ平山荘経営者、展示主催者) |
会場 | elephant STUDIO(WATOWA GALLERY) |
動画 | 後日アーカイブ配信予定 |
料金 |
投げ銭 (展覧会入場料500円は別途お支払いください) |
チケット申込 |
Peatixイベントページ 大体の人数把握のためご予約をお願いしています。飛び入り参加歓迎 |
お問い合わせ |
kumonodaira@kumonodaira.net TEL:046-876-6001 |
トークタイトル
「Diffusion of Nature 2023 土と夢」渋谷展の2人目のゲストトークには「シェルパと道の人類学」の著者である文化人類学者の古川不可知さんをお招きします。古川さんは13年間にわたるヒマラヤ(ネパール東部、ソルクンブ郡)でのシェルパ族をはじめとした山岳少数民族の研究から、人々が「道」を通してどのようにして自己や世界を捉え、「道」がどのような環境を生み出してきたのか、また、自給自足の生活の場から山岳観光地へと変容を遂げる中で、環境と人々の関係性や価値観にはどのような変化が起こったのか、様々な観点から考察を深めてきました。
また、古川さんは昨年夏には雲ノ平山荘に約1ヶ月間滞在する中で、山小屋、ボランティアスタッフとともに登山道の整備活動に参加し、AIRで滞在制作中のアーティストたちとも親交を深めた他、かつては日本の山岳信仰の調査も行うなど、日本の山岳文化の諸相にも深い関心を寄せています。
日本、ネパール、欧米などの異なる地域や時代、人々にとっての「自然」をめぐる視点の差違や多様性、共通性とはどのようなものなのか、雲ノ平山荘の伊藤二朗と共に思いめぐらせます。
登壇者プロフィール
1982 年生。文化人類学/ヒマラヤ地域研究。九州大学大学院比較社会文化研究院/共創学部・講師。ネパール東部のエベレスト南麓地域を主たるフィールドとし、シェルパの人々の文化と山岳観光、インフラ、歩く身体などについて調査をおこなってきた。近年は日本の「アウトドア」活動にも関心を持ち、登山やキャンプの実践と、そこに生まれる共同性、戸外から想像される「ホーム」の理念などを考察している。
1981年 東京生まれ
2002年 父・伊藤正一から雲ノ平山荘を引き継ぐ
2010年 現在の雲ノ平山荘の建設を主導
2019年「登山文化の危機!山小屋ヘリコプター問題」をブログで発信し、社会的な議論を呼ぶ。近年は雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラムや登山道整備ボランティア・プログラム等の活動を通じて、自然環境・国立公園を取り巻く社会課題に取り組んでいる。また、グループ展「moun/age」(横浜市民ギャラリー,2019)を企画、出展するなど、写真・映像表現分野でも活動している。
雑誌『PEAKS』で「山と僕たちを巡る話」を連載中。
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