雲ノ平山荘

宮台真司×伊藤二朗 -自然と社会を横断する二つの視点から-雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム ExhibitionDiffusion of Nature -「自然」をめぐる視点 宮台真司×伊藤二朗 -自然と社会を横断する二つの視点から-雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム ExhibitionDiffusion of Nature -「自然」をめぐる視点 宮台真司×伊藤二朗 -自然と社会を横断する二つの視点から-雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム ExhibitionDiffusion of Nature -「自然」をめぐる視点

Diffusion of Nature「自然」をめぐる視点

-トークイベント-
宮台真司
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伊藤二朗

宮台真司×伊藤二朗 -自然と社会を横断する二つの視点から-
雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム Exhibition
Diffusion of Nature -「自然」をめぐる視点
日時 2022.4.24(日)17:00 - 19:00
ゲスト 宮台真司
(社会学者)
ホスト 伊藤二朗
(雲ノ平山荘経営者、展示主催者)
ファシリテーター 齋藤帆奈
(現代美術家、展示参加メンバー)
会場 The 5th Floor 屋上
(荒天時は会場変更)
〒110-0008
東京都台東区池之端3−3−9 花園アレイ5階

https://ja.the5thfloor.org/
動画 後日アーカイブ配信予定
チケット ¥1,500
(トークイベントチケット+展覧会入場料)
チケット販売 Peatixイベントページ
お問い合わせ kumonodaira@kumonodaira.net
TEL:046-876-6001
チケットの購入はこちらから

トークタイトル

自然と社会を横断する
二つの視点から

雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラムは山小屋の現場から、アートの視点を通して、自然と社会の調和をデザインする試みとして、2020年からスタートしました。
二年間のプログラムの集大成となる展覧会【Diffusion of Nature「自然」をめぐる視点】の期間中に行うトークイベントでは、ゲストに社会学者の宮台真司さんを迎え、歴史におけるアートと自然環境との関連性に触れながら、現代社会の多元的な課題に迫ります。
今、世界を見渡せば、環境危機に始まり、資源問題、格差問題、情報化の混乱、コロナ禍、戦争など、かつてない規模で文明の歪みが顕在化しています。
なかでも環境危機は、人類の繁栄とトレードオフの関係性とも言えるものです。多くの意味において、人々の利益追求そのものが原因であることが事態を複雑化させており、根本的に私たちが自然環境との関係性、「生き方」を見直さなければ決して打開できない性質のものだということができます。
また、私たちの暮らす日本では、市民社会の成熟を経験しないまま、工業化やグローバル経済化に傾斜した近代化を辿ったことで、生活の根底から自然環境(風土性)との関係性が失われつつあり、社会の持続可能性に大きな影を落としています。そのことは、展覧会を主催する雲ノ平山荘を取り巻く国立公園の保全体制の脆弱性などにも、端的に見てとることができます。
こうした現実世界の危機に対して、私たちが連帯して向き合うべき状況とは裏腹に、デジタルシステムの過剰な発達と、生活のシステム依存化によって、人々が現実世界そのものとの距離感や共感を喪失しつつあるという現実も、私たちの前に立ち塞がります。共同体の消失、思考の島宇宙化、実態としての「環境」への疎遠化が進む中、私たちはどのようにして、持続可能な世界を思い描くことができるのでしょうか。
この大きなテーマを、人文学、芸術表現、アウトドア、科学などの視点を横断的に検討しながら、宮台真司さんと読み解いてみたいと思います。

登壇者プロフィール

宮台 真司社会学者

映画批評家。東京都立大学教授。1959年3月3日仙台市生まれ。京都市で育つ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。
権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で単著20冊、共著を含めると100冊の著書がある。
最近の著作には『社会という荒野を生きる。』『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』などがある。キーワードは、全体性、ソーシャルデザイン、アーキテクチャ、根源的未規定性、など。

伊藤二朗雲ノ平山荘経営者

1981年 東京生まれ
2002年 父・伊藤正一から雲ノ平山荘を引き継ぐ
2010年 現在の雲ノ平山荘の建設を主導
2019年「登山文化の危機!山小屋ヘリコプター問題」をブログで発信し、社会的な議論を呼ぶ。近年は雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラムや登山道整備ボランティア・プログラム等の活動を通じて、自然環境・国立公園を取り巻く社会課題に取り組んでいる。また、グループ展「moun/age」(横浜市民ギャラリー,2019)を企画、出展するなど、写真・映像表現分野でも活動している。
雑誌『PEAKS』で「山と僕たちを巡る話」を連載中。

齋藤帆奈現代美術作家

多摩美術大学工芸学科ガラスコースを卒業後、バイオアートプラットフォームのmetaPhorestに参加し、バイオアート領域での活動を開始。現在は東京大学大学院学際情報学府博士課程に在籍(筧康明研究室)。理化学ガラスの制作技法によるガラス造形や、生物、有機物等を用いて作品を制作しつつ、研究活動も行う。近年では複数種の野生の粘菌を採取、培養し、制作と研究に用いている。主なテーマは、自然 / 社会、人間 / 非人間の区分を再考すること、表現者と表現対象の不可分性。近年の主な展覧会に「ノンヒューマン・コントロール」(TAV GALLERY, 2020) 、「生態系へのジャックイン展」(見浜園, 2021)、「オープン・スペース2021 ニュー・フラットランド」(ICC, 2021-2) など。

ACCESS

The 5th Floor:
〒110-0008
東京都台東区池之端3−3−9 花園アレイ5階

https://ja.the5thfloor.org/
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