雲ノ平山荘

雲ノ平山荘
アーティスト・
イン・レジデンス
プログラム

Artist in Residence Program

at the Kumonodaira Mountain Hut

「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム2022」参加アーティスト決定‼︎

「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム2022」の参加アーティストが決定しました。

3年目となる今年度も多くのご応募をいただき、審査の結果7組8名のアーティストを選出いたしました。

このプログラムは、アートを通じて社会と自然環境の調和をデザインする試みであり、また、無垢の自然に刺激されながらアーティストたちが新しい表現を探求する機会の創出を目的として、2020年春に始動しました。

本年(2022年)4月には2年間の活動の集大成となる展覧会【Diffusion of Nature「自然」をめぐる視点】を東京根津のThe5th Floorで開催し、雲ノ平という場の持つエネルギーを芸術表現によって都市に伝える試みを、ひとつの具体的なイメージとして提示することができました。

こうした機会を持つことで、アートを糸口として、科学や人文学、アウトドアや建築デザインなど、これまでは接点の少なかった「自然」をめぐる多様な価値観が出会い、交錯し、新たな視点や可能性が生まれることへの、確かな感触を得ることができました。

今後も、参加者の皆様とコミュニケーションをとりながら活動の成果を発表するとともに、日常の中で多くの方と体験を共有できる活動のあり方を模索して行きたいと考えています。

深刻な環境危機や情報化の混乱に歯止めがかからなくなりつつある現代において、これから私たちが「足元にある大自然」とどのような豊かな関係性を再構築できるのか、本プログラムが新しい発見をもたらす一助になれば幸いです。

  • Anais-karenin and Tatsuro MurakamiAnais-karenin
    1993年 ブラジル生まれ
    リオデジャネイロ連邦大学アート・コンテンポラリーカルチャー科修士課程取得(2018)。サンパウロ大学ヴィジュアルポエティック科博士課程に在籍し、並行して早稲田大学大学院国際コミュニケーション研究科にリサーチフェローとして在籍中。バイオアート・生体材料研究団体Biolilolab - bioart in the tropicsのディレクター、metaPhorestのメンバーを務める。アーティストとして、インスタレーション、サウンドアート、ビデオアートやパフォーマンスを融合した作品を制作。約10年に渡る伝統技法を使用した薬草・ハーブ、エコロジー、種間関係、サイエンス、先住民の文化研究、神話学やそれらのもたらす相互関係などをテーマとしている。

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  • Anais-karenin and Tatsuro MurakamiTatsuro Murakami
    ギタリスト、作曲家、サウンドアーティスト。高校卒業後の2014年に単独で渡伯、その後約7年間をブラジルで過ごす。日本人として初めて、2020年にサンパウロ州立タトゥイ音楽院ショーロ科を7弦クラシックギター専攻で卒業。ブラジル滞在中より実験音楽、アンビエント作家としても活動を始め、現在までにRohs! Records/Lontano Series(Italy)、La Petite Chambre Records (Brazil/France)等からCDをリリースしている。作曲家としては短編映画・ドキュメンタリー音楽などを中心に制作し、近年はサウンドアーティストとしても活躍する。ブラジル文化と日本文化の織り混ざった感性で、言葉や過去の記憶、自然物やその風景などを音にする。

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    → MV:Lost in Buenos Aires (YOUTUBE)
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  • 岩崎 広大Hiromasa Iwasaki
    1994年東京生まれ。2021年東京藝術大学 美術研究科 油画専攻 博士前期課程 修了
    昆虫に秘められた映像を現像するというコンセプトの元に、作品制作を行う。
    主なシリーズとして、昆虫が採集された場所の景色を作家が撮影し、そのイメージを虫体にプリントする「かつて風景の一部だったものに、風景をプリントする。」がある。
    最近の展覧会に「焦点帯」(GalleryBlue3143、2022)、「ものののこしかた」(東京都美術館、2022)、「擬風景展」(東京藝術大学大学美術館 陳列館、2022)、「Over the fence」(コートヤードHIROO、2021)
  • 小林 茂太Shigeta Kobayashi
    1985年新潟県生まれ、中央大学理工学部土木工学科卒業。
    都内写真スタジオ勤務を経て、写真家として活動を始める。
    人間の身体的な行為や自然界におけるあらゆる積層に着目し、それらを軸として撮影した写真を、その積層の断片として捉えることで写真作品を制作している。
    主な作品では、アイスランドを2年続けて訪れた際に撮りためた作品「AURORA」(2019)、「cairn」(2020)がある。
    また、2度目に訪れた時の体験をもとに、その記録として鮮明に残っている写真を用いて、時間と共に薄れていく記憶のゆらぎを定着させた作品「stratum」(2022)がある。
    その他に、徳島で藍染の工程を撮影した写真を元に、「染める」という行為を印刷物として表現した作品「yoha」(2020)がある。

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  • 敷地 理Osamu Shikichi
    1994年生まれ。振付家/ダンサー。東京藝術大学大学院修士課程修了。自分を客観的に見ることが不可能な中で、物質的に最も近い他者を通して自分の強い現実感を捉えることをテーマに制作を行う。主な作品発表に『happy ice-cream』(横浜ダンスコレクション2020) 、『blooming dots』(豊岡演劇祭2020フリンジ/CAF賞2020/TPAM2021フリンジ) 、『dragging』(Tokyo Arts and Space)、 『Hyper Ambient Club』(ロームシアター京都) など。主な受賞に「横浜ダンスコレクション2020」若手振付家のための在日フランス大使館賞など。

    → website
  • 秦 景子Keiko Hata
    1981年広島県生まれ。高校卒業後、(財)広島市ひと・まちネットワーク(現広島市文化財団)に就職。2000年より「はと」名義で絵画、イラストレーション、ぬいぐるみなどの作品を制作し各地で展覧会を開催。2005年絵描きとして独立。2007年きぐるみアイドルユニットしでかすおともだち立ち上げメンバーとして活動に参加。演劇、ダンス、見世物小屋、チンドン屋など様々な舞台美術の制作や出演に関わる。2017年平面、人形でのコマ撮りアニメーションの制作を開始。2018年チェコ共和国に遊学。2019年プラハカドリエンナーレにきぐるみパフォーマーとして参加。2022年地元の特産品である大竹和紙を使った作品の制作を開始。
    趣味は郷土玩具蒐集とチェコ語学習。全日本だるま研究会会員。

    → 「おとぼけロボット」アート・アニメーションのちいさな学校 2020年度制作作品 (YOUTUBE)
    → 「ひみつの住人」アート・アニメーションのちいさな学校 2018年度制作作品(YOUTUBE)
  • 原口 みなみMinami Haraguchi
    1990年大阪生まれ。2016年京都市立芸術大学院修士過程修了。日常にある些細なものを象徴化する作品制作を行う。表現方法は平面絵画からインスタレーションまで多岐に及ぶが、近年ではモチーフをデジタルドローイングし、切り紙や粘土でコラージュ、それを油絵にするという媒体を何度も移りかえていく表現技法をとる。主な個展に「シンボルとジャンク」福住画廊 / 大阪(2021)、「ハイ・ヌーン・カウンター」福住画廊 / 大阪(2018)、グループ展に「PLAY」Yoshiaki Inoue Gallery / 大阪(2022)、「それぞれについて、」galleryTOWED / 東京(2021)、「台灣當代一年展」台北花博公園爭艷館 / 台湾(2019)などがある。
  • 渡邉 知樹Tomoki Watanabe
    1980年生まれ。絵本作家。主な著作無し。
    23歳から絵(主に抽象水彩画 )の展示をするようになり、日本のみならず海外でも個展をはじめる。
    絵を描く以外にもピアノのライブ、詩集を作ったり、鳥オブジェなど様々な媒体で作品を発表。今年で9年目となる「ぺぺぺ日めくりカレンダー」は代官山蔦屋書店の日めくりカレンダー部門で一位の売り上げを記録したこともある代表作の一つ。
    20代の頃は夏になると1、2ヶ月ほどヒッチハイクで日本中を巡り、これまで200台以上の車に乗り、行く先々で似顔絵を描いて日銭を稼ぎ、橋の下で寝袋を敷いて寝るような、わりと旅らしい旅をする。
    ※2021年は都合により参加を見送りましたが、2022年に改めて参加が決定しました。

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