Artist in Residence Program
at the Kumonodaira Mountain Hut
「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム2022」の参加アーティストが決定しました。
3年目となる今年度も多くのご応募をいただき、審査の結果7組8名のアーティストを選出いたしました。
このプログラムは、アートを通じて社会と自然環境の調和をデザインする試みであり、また、無垢の自然に刺激されながらアーティストたちが新しい表現を探求する機会の創出を目的として、2020年春に始動しました。
本年(2022年)4月には2年間の活動の集大成となる展覧会【Diffusion of Nature「自然」をめぐる視点】を東京根津のThe5th Floorで開催し、雲ノ平という場の持つエネルギーを芸術表現によって都市に伝える試みを、ひとつの具体的なイメージとして提示することができました。
こうした機会を持つことで、アートを糸口として、科学や人文学、アウトドアや建築デザインなど、これまでは接点の少なかった「自然」をめぐる多様な価値観が出会い、交錯し、新たな視点や可能性が生まれることへの、確かな感触を得ることができました。
今後も、参加者の皆様とコミュニケーションをとりながら活動の成果を発表するとともに、日常の中で多くの方と体験を共有できる活動のあり方を模索して行きたいと考えています。
深刻な環境危機や情報化の混乱に歯止めがかからなくなりつつある現代において、これから私たちが「足元にある大自然」とどのような豊かな関係性を再構築できるのか、本プログラムが新しい発見をもたらす一助になれば幸いです。