雲ノ平山荘

雲ノ平山荘
アーティスト・
イン・レジデンス
プログラム

Artist in Residence Program

at the Kumonodaira Mountain Hut

「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム2023」参加アーティスト決定‼︎

「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム2023」の参加アーティストが決定しました。

4年目となる今年も沢山のご応募をいただき、審査の結果6名のアーティストを選出いたしました。

本プログラムは、アートを通じて社会と自然環境の調和をデザインする試みであり、また、無垢の自然生態系に刺激されながらアーティストたちが新しい表現を探求する機会の創出を目的として、2020年春に始動しました。

本年(2023年4月〜7月)は昨年からさらに範囲を拡大して、東京都と山梨県の三つの会場で、22年度のAIR参加アーティストの成果展及び、過去参加アーティストによるグループ展【Diffusion of Nature 2023―土と夢―】を巡回形式で開催し、活動を新たな段階へと展開させることができました。
アートを起点として、自然科学や人文学、アウトドア、都市や地方など「自然」をめぐる多様な視点や場の力が出会い、交錯することで、私たちが生きるこの世界について、新しい視野がひらけていくことを感じます。

今後も、参加者の皆様とコミュニケーションをとりながら活動の成果を発表するとともに、日常の中で多くの方と体験を共有できる活動のあり方を模索して行きたいと考えています。

環境危機や情報化の混乱に歯止めがかからなくなりつつある現代において、私たちの足元にある「自然」とどのような豊かな関係性を再構築できるのか、本プログラムが新しい発見をもたらす一助になれば幸いです。

  • 伊藤 大悟Daigo Ito
    1998年 埼玉県生まれ
    2023年 武蔵野美術大学大学院修士課程在籍
    人間の社会活動と自然の営みの相互作用をテーマに、登山や里山へのフィールドワークを通して人と自然の関わり合いによって生まれる状況或いは状態を木炭を使って描く。私にとって木炭は画材であると同時に火葬された御遺体でもあり、生命溢れる山や植物、或いはそこに生きる人々を死んだ植物である木炭を使って描くことで、1枚の絵画の中で生と死を循環させようと試みている。
  • 桐月 沙樹Saki Kirizuki
    兵庫県生まれ。美術家/木版画家。東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域卒業、京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻修了(2011)。「木目」を木が造形した絵画としてとらえ、その上に彫刻を重ねた木版画作品を制作。素材や道具、身体の掛け合いの中で立ち上がる絵の可能性を探している。主な展覧会に、「桐月沙樹・むらたちひろ:時を植えて/between things, phenomena,and acts」(2021 京都芸術センター)「京都府新鋭選抜展」(2021 京都文化博物館)、個展「7月あたりの桐月さん。」(2020 ギャラリー恵風/京都)、個展「凹凸に凸凹」 絵が始まる地点と重なる運動 」(2019 ギャラリー崇仁/京都)「魅惑のニッポン木版画」(2014 横浜美術館)など。hiyomi circle(2009〜)、Vivian Sui Method(2016〜)のメンバーとしても活動中。
  • 後藤 那月Natsuki Goto
    2001年 秋田県生まれ
    2023年 秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻 在学
    言語未生以前の感覚を辿り、不在であり不可視の地につながる通路を、作品を介して立ち現すべく活動を行う。
    流動的に土地を渡りながら、そこに在る信仰や風景、土地の余白に浸透する記憶や気配との接触をはかり観察・記録する。
    その中で掴んだ本質的かつ普遍的なものを基軸に、根源を垣間見ることのできる場をインスタレーションやパフォーマンスなどで空間に展開し表現している。
    主な発表として「息の緒の通い路」(新屋NINO,2022)、「nowhere “Where Do We Come From”」(YAU STDIO,2023)。その他にも、2023年に新潟県佐渡島や岩手県遠野市での滞在を行った。
  • 柏木 崇吾Syugo Kashiwagi
    1996年東京生まれ。東京藝術大学 美術研究科 先端芸術表現専攻 在籍

    地面から掘り起こした天然の粘土に、採集した草木や種子などを練り込んだものを素材に立体の制作を行う。
    ある時ある場所ある瞬間においての感覚を、自らの経験や知識を超えたものとして捉え、身体を中心としたモチーフをもとに構成していく。
    練り込まれた種子はやがて発芽し塑像をおおい、また乾燥が進む部分においては亀裂が生じ、内なる繊維が露出する。
    生と死、瞬間と永遠、身体と環境、自然と人工物。複数の時間軸と状態を交差させ、新たな風景としての再配置を試みる。
  • 池部 ヒロトHiroto Ikebe
    「布」という存在を民族の内包する文化、習慣、信仰などの蓄積された記憶が蓄積された“やわらかな化石”と捉え、「土に還るアート」をテーマに文化人類学的なフィールドワークを基にその土地に古来から存在する素材・技法に眠る記憶・文脈を読み取り、再構築することで、布・繊維を媒体とした作品を通して人々に新たな自然との在り方を問いかけ、両者の境界を曖昧にしていくことを行う。
  • 瀧本 泰士Taishi Takimoto
    1993年宮崎県出身
    2018年筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻日本画領域修了
    山での取材をもとに、岩絵具や墨、和紙を用いて、日本画の制作を行う。
    主な展示に「レスポワール展瀧本泰士個展」(銀座スルガ台画廊/東京/2019)、「中之条ビエンナーレ 2021」(岩本稚蚕飼育所/群馬/2021)、「第 8 回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 明日の日本画を求めて」(豊橋市美術博物館/愛知/2021)、「山水景 瀧本泰士 個展」(Gallery Q/東京/2022)がある。

    website
    https://www.taishitakimoto.com

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