マイマイ|Maimai

雲ノ平山荘

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【マイマイさんの仕事】

一羽のペンギンが誠実なクマに叱咤激励されながら登山を覚えていく漫画「クマ先輩とオレ」の作者であって、そのペンギンくんこそはマイマイさん自身である。
そのペンギンくんの滑稽で、丸っこいキャラクターの描写が気に入って、僕は彼の採用を決めた。
応募資料で送ってきたプロフィール写真には、なにやら水牛のツノのようなものを頭につけ、両腕を開いてこちらを威嚇するように叫んでいる作者の姿が写っており、お付き合いするにはそれなりの覚悟が必要なのかと思いきや、実際に会ったマイマイ氏は、すこぶる謙虚で穏やかな好人物であり、返って拍子抜けしてしまった。
どうやら彼は、メキシコの大衆芸能プロレス、ルチャ・リブレのファンらしく、趣味が高じてアマチュア団体にも所属しているとのことで、レスラーバージョンの写真がポートレートになっているのであった。ルチャ・リブレのレスラーといえば、弱きをを助ける下町の少年たちのヒーローであって、漫画で言えばパーマンというところであろうか。
それにしても、山荘で日々一緒に過ごしていると、彼の不思議な存在感に気づかさせられる。
寡黙に佇んでいるのにどこやら心の声が聞こえてきそうな存在感の強さが「座敷童」を思わせるとか、さくらももこのコジコジを熟読している様子が、コジコジのキャラクターのカメ吉くんに似ているとか…本人が黙っているのをいいことに周囲からは様々な意見が飛び交う有様なのであるが、僕が思うには彼のその存在感というのは「世界を観察している」内なる眼差しの強さである。
まだ多くの作品を世に出してはいないが、マイマイさんの旅の紀行漫画を読むにつけ、彼がどのようにして世界を見つめ、美しいものに共鳴し、弱き者たちに寄り添っているのか、またその想いを物語に結実させようとしているのか、つぶさに感じ取ることができる。彼は静かに、信念を持って世界と対話しているのだ。
雲ノ平で書き上げた漫画作品は、雲ノ平でのAIR滞在記をペンギン君の目線で描いたものになったが、なかなかに好評である。

(文:伊藤二朗 撮影、編集:赤錆健二)

Artwork

マンガ『雲ノ平山荘とオレ』
全編はYAMAHACK WEBサイトでお読みください

第1話 〜登山編〜
https://yamahack.com/4414

第2話 〜芸術の嵐編〜
https://yamahack.com/4480

最終話 〜これから始まる編〜
https://yamahack.com/4536

Maimai

旅行をするのが好きで、色々なところへ行って感じたことをマンガを描いています。
マンガを読んでもらって、私の感じたことや、行ったところに興味や関心を持っていただければ嬉しいなと思っています。
今回は雲ノ平山荘に滞在して感じたことを漫画にしようと思い、プログラムに参加しました。

登山情報サイト「YAMAHACK」で登山の色々な情報をマンガでわかりやすく読める「クマ先輩とオレ」を連載中。


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